結婚指輪を購入する際に、サイズについて悩まれる方は少なくありません。
指のサイズの定義は少し曖昧で、季節や日だけでなく1日の時間帯によっても異なります。
また、体格の体格の変化をよって購入した時とサイズが変わった、なんてこともあります。
そこで今回は、サイズに関する不安を少しでも解消するべく、「サイズ直し」について解説いたします!

サイズ直しとは

指輪におけるサイズ直しとは、購入時のサイズゲージを試着して決めた指輪のサイズ(号数)を後で変更すること指します。

どんな時にサイズ直しをするの?

体格や骨格の変化

結婚指輪を購入されてから長い月日が経つと、太ったりあるいは痩せたりと体格が変化する場合があり、すると指輪のサイズもきつく感じたりゆるく感じるようになってしまいます。
その他にも、骨は年齢と共に太くなっていく傾向があり、特に手をよく使う仕事をされている方は骨太になられる傾向が強いと考えられます。一度太くなった骨は細くならないたれめ、つけ外しのする際に第二関節の所で取りにくく感じられるようになってしまいます。

浮腫みによるサイズ間違い

指の太さは浮腫みによって多少の変化を起こします。特にお酒を飲まれた翌日や、夏場などの暑い日などの浮腫みの症状が強く現れる日に測ってしまうと、後日サイズ感にズレが生じてしまう場合がございます。
参考:プロが教える!結婚指輪のサイズの選び方
参考:むくみを解消!食い込む指輪をキレイに!

サイズ直しはどこに依頼いするの?

サイズ直しをする指輪の構造的な面を1番理解しているのは、購入されたお店の職人さん達です。
そのため、まずは購入されたお店にご相談してみるのが良いでしょう。
また、アフターサービスがついている場合は、内容と対象となる期間についても確認しておきましょう。
購入したお店以外の場合
購入したお店が遠くて行けないなどの場合は、街のジュエリー修理専門店がザイズ直しを行なっています。お店ごとに、ザイズ直しを値段や期間が変わるので、webサイトで調べておくと良いでしょう。

サイズ直しのできないデザインはあるのか

物理的には、どんなデザインでも全てサイズを変更することはできます。しかし、デザインによってはサイズ直しを行うと崩れてしまうモノや、素材によってザイズ直しが極めて難しいモノもあります。そのため、ブランドによってザイズ直しを対象外の指輪がある場合もあるのでご注意ください。

崩れてしまうデザイン例

例1.指輪を一周するデザイン

例えば、ハワイアンリングのように複雑な模様が一周囲く指輪を、切断してザイズ直しを行うと、繋ぎ目のデザインがずれてしまいます。

例2.四角形の指輪

主に四角形の指輪は、四つの面が均等な長さで構成されて作られてます。そのため、一箇所切断してザイズ直しを行うと、他の面との距離がずれてしまいます。

ザイズ直しが難しい素材

結婚指輪の素材は、プラチナやゴールドが主流となっていますが、新素材と呼ばれるチタン、イリジウム、ジルコニウムなどは他の金属に比べて硬く、サイズ直しが難しいと考えられてます。

刻印はどうなるの?

せっかく入れた刻印が、消えてしまうか気になりますよね。
基本的には刻印の入っていない所を、切断すれば消えることはありません。また、万が一刻印が消えてしまっても、サイズ直し後に再度入れることは可能です。

期間や値段について

一般的な期間

一般的な期間は、2週間から3週間程です。しかし、お店によっては工房設備が完備され職人が常駐していて、即日対応をしてくれる場合もあります。

一般的な値段

かかる費用は、保証の有無やデザイン、何号変化させるのかによって異なります。
1号から2号程のサイズ直しは、保証により無料でやっくれるブランドが多いようです。しかし、大幅なザイズアップの場合は、指輪を広げるために素材を追加するあめ、材料費として3,000円程かかるこもとあります。また、ザイズ直しによって施し直しが必要となるオプション代が再度かかる場合もございます。正確な値段について、一度お店にお見積もりしていただくと良いでしょう。

サイズ直しのやり方とは

サイズ直しのやり方は、ザイズアップやダウンに合わせていくつかございます。

叩いて拡げる

芯金と呼ばれる金属の棒に指輪を通し、専用のハンマーで叩くき伸ばしていく方法があります。しかし、このサイズ直しの方法は、少しのザイズアップにしか対応できません。また、指輪の内面が芯金棒に擦れて文字が削れたり、叩いてデザインが崩れないよう慎重に行う必要があります。

切断して拡げる

指輪を切断し、ザイズアップの分だけ拡げます。拡がって開いた箇所に金属素材を追加して、ロウ付けして繋ぎ合わせます。仕上げに研磨で形を整え綺麗にしたら完了です。

切断して縮める

ダウンするザイズの分だけの指輪を切断し、開いた指輪を閉じてロウ付けして繋ぎ合わせます。すると、短くした分だけ円も崩れてしまうので、芯金棒に通して整えます。仕上げに研磨して綺麗にしたら完了です。

圧縮して縮める

丸型の穴の中に指輪を叩き込み、全体を均等に圧縮していくやり方です。しかし、このサイズ直し方法は、外面のデザインが崩れたり、文字が潰れてしまう恐れがあります。そのため、シンプルなデザインで文字があまり入っていない指輪に有効的なやり方です。

購入前に気を付けること

結婚指輪は一生モノとして選ぶので、サイズ直しのやりやすさを考慮して購入するは立派なリスクヘッジとなります。
例えば、素材は伸縮性の高いプラチナやゴールドを使用し、サイズ直しで切断しすることがあっても目立ちにくいシンプルな面をどこかに入れて、文字はある程度の文字数で抑えておくなど、ザイズ直しをすることになってしまった時のことを考えおくと良いでしょう。